第2話から 大聖堂の続き

前回は、カテドラルについて お話しましたが、本作品の舞台はドイツ南部なんで、

カテドラルでは一般的な用語ではないのですね。

 

ドイツ語では、ミュンスターがカテドラルにあたります。

司教聖座です。英語だとミンスターなので、語源は同じでしょう。

 

あと、同じ綴りでミュンスターという街もあります。

ドイツ西部です

 

そのほかドームというドイツ語もあり、これは大聖堂です。

屋根のドームから来ているので、大聖堂の屋根もドームといいます。

 

東京ドームといいますが、字面的には東京大聖堂みたいですね。

一応、ドーム的な形状のものを指す言葉でもあるので、誤解はされないと思います。

 

ヒエラルキーという言葉がありますが、日本で使われると、階級制度でしょうね。

特に中央集権的なピラミッド的構造を持つ支配制度として使われています。

 

まず、語源的には、カトリック教会の制度からですね。ギリシャ語語源ですが、

僧侶という言葉に制度がついている構造です。

フランス語でも、ドイツ語でも、同じです。多少綴りとか変わりますが・・・

ドイツ語では、ヒエラルヒーだし、フランス語だと、いえらるしーです。

フランス語は最初のH(アッシュ)を発音しないので、なんか聴くと

分からなくなりそうですね。

 

私も、アメリカ人が発音している、ヒエラルキーの発音が聞き取れなくて、なんのことだか分からなかった経験がありますが、英語だと、はいらきーが近いです。

 

教皇を頂点とする教会制度は、まさに、位階制度でもあります。日本では、あまり知られていませんが、ヨーロッパなどでは、神父の下にも多くの身分というか、役割があります。職制というべきでしょうね。古い制度では、

 

上位構造が、司教、司祭、助祭であり、

下位構造が、侍祭、祓魔師、読師、守門です。

 

そして、司教の中から、枢機卿が選ばれ、

枢機卿の中から、教皇が選ばれます。

 

現在は、下位職が廃止されています。

信徒が侍者をボランティアでやっているぐらいです。

上位構造は、男性で、独身である決まりです。

 

さて、本文では12世紀ですので、守門までちゃんといます。

そして、エクソシスト、つまり祓魔師が主人公として出てくるのですが、

まだ、その能力を発揮していないです。

 

エクソシストは、過去のものではなく、現在でも、職位としてあります。

司祭がそのまま担当することが多いようですね。

 

文庫本があるのですね・・・私の本は、ハードカバーです。

お勧めです。

 

エクソシストはフランスでも多いそうです。

一番の問題は、精神病的なものと、本物の悪魔憑きを見分けることだそうです。 

 

さて、脱線しましたが、

 

教区ごとに司教がいますから、小さな都市では、大聖堂は一つです。

もちろん、教区が分かれていれば、その数だけ司教がいますので、

その数だけ、大聖堂があることになります。

司教は司教帽、ミトラをかぶっています。

儀式用ですので、普段は、小さい頭頂部が隠れるような帽子をかぶります。あの小さい帽子はカロッタというんですよ。

 

パパ様は、白です。枢機卿は緋色(紫に近い赤)、司教は、赤ですね。

 

私のTwitterでは、聖ボニファティウスの絵が、アカウントの画像に使われていますが、

あれは、ウィキから引っ張った画像です。あのイカみたいな形の帽がミトラです。

ボニファティウスは司教でしたから。

 

私の自己満足的小説は 下記のリンクから

https://ncode.syosetu.com/n2511fl/

 

トゥイッターはこれです。

ウィンフリート @MediiMundi

 

 

 

第2話から プレカリア・オブラータ

恩貸地制度のことですが、わかりにくいですね。

 

私もよくわかっていませんが・・・最初に見たときはプレカリアートかと思いましたよ。

 

プレカリアートとは、不安定な雇用状況に置かれている労働者のことです。

不安定という言葉と、プロレタリアートという言葉から作られた造語です。

プレカリアート・ユニオン という労働組合運動が有名ですね。

 

ラテン語では、 Precaria Oblata 直訳すると「不安定な提供」です。

 

わかりにくいので、簡単にいいますと、土地を上げますので守ってくださいね

というような封建制の制度です。

 

文中では、若干、本来の中心的な意味とはずれるのですが、

土地をあげますよ。その代わり、ずっと私のために神に祈ってねってことです

 

あ、基本現地は同じなんですね。

公爵様が、土地を君にあげるから、その代わり、戦争のときは僕のために戦ってね

まさに、封建制の原理ですね。

 

うわ~、祈るだけで土地がもらえるなら、僕がやりまーすっていいたいのですが、

これは、ほら、祈る人が大事なんですよ。清貧で、慎み深く、聖人のような人が祈るのと、僕のようなビール腹で、安い酒ばかり飲んでいる、貧乏だけど清くない人ではダメですよね・・・

 

これは、中世という精神文化が、修道院を中心として出来ているということが、

ポイントになります。西洋中世は修道院文化なくしてならずなんです。

修道院は、文化だけではなく、経済的にも重要です。

ワインやエールなどの必須ともいえる・・・酒なしでは生きていけないですから、私。生産拠点でありました。技術拠点でもあったし。

 

ドンペリといわれる高級酒、つまりシャンパンも、修道院から生まれました。

 

ドンぺりとは、ドン・ペリニヨンという人が発明した、ワインの醸造法で、その代表的なものにブランドとして名付けられたものです。

 

ちなみに、ドンは、日本語では親分として使われていますが、イタリア語では、領主のような高貴な身分の人をさす尊称です。

 

有名なところだと、ドン・ジョバンニドン・キホーテです。貴族ですな~

ドンキというお店は、ドンキホーテで中黒がないんです。よくわかりませんが・・・

 

カトリック界隈では、ドンというと、ドン・ボスコが有名ですよ。

サレジオ会という修道会の創始者です。教育に力を注いだところですね。

 

日本でも20以上の幼稚園から大学までを経営しています。

 

今はなくなりましたが、戦後すぐに、ドン・ボスコ学園という

戦災孤児の学校を作っていました。

 

脱線しました。修道会は労働と祈りの専門家だったんです。

天国に行きたい貴族にしてみれば、生命保険に入るようなものですね。

祈りのスペシャリストの修道会全員が自分のために毎日祈ってくれるわけですから。

 

 

 

 

 

 

 

第1話から 用語 カテドラル

こんにちは。

第1話で、カテドラルという言葉が出てきます。

 

日本語でもカテドラルというんですね。東京ですと、目白の雅叙園の隣にあります。

 

カテドラル自体は、イタリア語、カッテドラーレからきているようです。

意味は、司教聖座、つまり椅子なんです。

 

司教は、その教区の一番偉い人で、司教様が座る椅子が、聖座です。

 

教区を管理するトップの司教様がいる教会をさすんですね。

西洋中世では、教会の権力が強かったですので、司教の持つ権力も

当然強かったです。それに対比して世俗権力といわれますが、

それが領主などの勢力です。

 

本文では、公爵になっております。しかし、高位聖職者は、

貴族階級出身が多く、世俗領主だけでなく、教会領主というのも

存在しているわけです。

 

このあたりは、叙任権闘争だとか、聖職売買などの歴史を学ぶと

よく理解できると思います。いつの世も、理想と現実というのは

乖離していますよね。

 

また、教会の腐敗が、異端を生み、過激化するという悪循環が

起きているのもこの時代の特色です。

 

農民が蜂起するとか、都市市民が蜂起するというのも、このころですね。

 

イングランドですと、フスとか、ウイクリフとか、異端側です。

ウィクリフはジョンというのですが、聖書を英語訳した人です。

神学者です。当然聖職者ですよ。今はイコールじゃないですけど、

当時は必ずイコールです。

 

このウイクリフ訳聖書が、フスなどの中央ヨーロッパ宗教改革運動に

影響を与えます。フスが、ウィクリフ聖書を翻訳したんですね。

 

イギリスの農民反乱で有名なところは、ワット・タイラーです。

失敗に終わりますが、国王の汚いやり方は、いまでも頭にきますよ。

農民を指導していた神父も絞首刑になりました。

 

前にも言いましたが、異端への刑は、火刑です。

ウィクリフも、死んでいたのに、遺体を取り出されて火刑にされています。

 

この焼いて焼き尽くしてというのは、すごい執念を感じます。

まず、焼いて、バラバラに遺体を解体して、更にもやし、

完全な灰にし、それを川に流すのです。

また、焼いたところの土も取り去って流します。

異端側に聖遺物にされないためです。

 

また、教義的には復活するわけですから、一応、遺体が残ってないと

復活の時に困るといった意識があったのでしょうね・・・このあたりは

文献で読んだことがないのですが・・・

 

フスも火刑でしたね。

苦しかったと思います。

 

参考文献は、前回と同じです。ではまた。小説も読んでくださいね。

第1話 異端審問官

あとで追記したり、検索しやすいように、1ブログ1テーマにしました。

学究レベルではなく、表面をなめるように扱います。

私の知識が不足するからです・・・苦笑

 

【異端審問官】

第1話の頃、つまり、1170年の頃は、まだ異端審問官が大々的に活躍していない頃です。以下の本などを参考にしています。のちに、異端審問がおかしくなって、狂気としか言えなくなるのですが、中心となっていくのが、修道会のドミニコ会です。教皇から認可されて、異端審問を行っていくのです。

ドミニコという人は、フランシスコと同じ時期に修道会を教皇より認可されます。

第1話の頃は、まだ存在していませんから、文中の審問官は、もちろんドミニコ会と関係ありません。フランシスコ会は、西洋文化の中核をなすといっていいでしょう。創始者フランシスコが亡くなった時に、過激な人たちと。穏健な人たちの間で、会の方針を巡って争いが起きます。結局教皇の希望した穏健派が主流となり、過激な人たちは、異端として処刑されます。異端追及をしたのが、ドミニコ会士たちでした。

異端審問 (講談社現代新書)
 

 

正統と異端 - ヨーロッパ精神の底流 (中公文庫)

正統と異端 - ヨーロッパ精神の底流 (中公文庫)

  • 作者:堀米 庸三
  • 発売日: 2013/04/23
  • メディア: 文庫
 

ヨーロッパ史の重鎮、堀米先生の本です。 

中世の異端者たち (世界史リブレット)

中世の異端者たち (世界史リブレット)

  • 作者:甚野 尚志
  • 発売日: 1996/07/01
  • メディア: 単行本
 

 

異端とされて、破門されると、社会的に保護がなくなります。

人間ではないから、殺されても文句が言えない状態です。

特に信徒の交わりから排除されますから、誰も助けてくれなくなるのです。

 

異端の最後は火刑です。教会が主催しません。

領主などに引き渡されます。

財産は没収です。

 

異端審問官たちの中には、この財産目当ての人たちもいたそうです。

異端審問は、人類史の汚点であるし、教会の汚点だと感じています。

 

ただ、やりたいようにやられただけではなく、

街はずれで、殺される審問官もいたそうです。

 

ご興味のある方は、上記の本でも読んでみてください。

 

【十字軍について】

十字軍というと、エルサレムというか、あのあたりへの遠征というイメージがありますが、アルビジョワ十字軍など、異端討伐でヨーロッパ各所への派遣というものもあります。エルサレム十字軍は1095年ですが、アルビジョワは1209年です。

 

小説では、1000年以降に二つの世界に分かれてしまっていますので、主人公のいる世界では、エルサレム十字軍はそもそも存在しません。

中近東は存在すらわからない状態になっています。

 

一方、ドミニク神父様の世界では、第2回十字軍までは経験しています。

ドミニクのいる修道会には、十字軍へ参加した人が出ています。

1147年ごろが2回なので、当時二十歳だったとしても、小説内の設定1170年となると20数年前です。

 

※ 誤りや疑義がある場合には、コメントお願いします。

また、取り上げて欲しい内容や質問がありましたら、同じく、コメントお願いします。

 

 

 

 

 

小説の補遺としてのブログ 第1話 その1

もう、このWeb小説を書き始めて1年と半年も経ってしまいました。

内容が自己満足ファンタジーなので、読者が増えないのが悩みの種です。

ブックマーク登録をしてくださっている方々には、本当に感謝申し上げます。

 

さて、内容がよくわからない部分があると思います。

かなり宗教的な部分があるので、そのあたりの解説を、拙い知識ながら

皆様にご説明したいと思いまして、ブログをはじめました。

 

投稿した内容を精査しながら、史的な解説、宗教的解説を、

試みたいと思います。

 

第1話です。

まず舞台は西暦1170年です。ドイツ南東部を意識しています、

実は、かなり史実と違うのですが、どうしても、フランスを消滅したかったので、

いや、フランスに敵意があるのではなく、むしろ逆です。

大学ではフランス語選択でしたし。フランス文学大好きです。

 

いや、フランスと決別して、ドイツを舞台にという決意なんです。

 

ドイツ語は全く読めません。ドイツリート程度ですね。歌うので読めますが

発音だけです。

 

えっと、脱線しました。城塞都市のモデルは、フライブルクです。

ライン川の東側に位置しますが、川からは多少距離があります。

 

この街は、1170年の頃は、フライブルク城はできていました、このあたりは、

ウィキってくださいね。

ウィキに1580年ごろのフライブルクの絵がありますが、この絵が

イメージになっております。しかし、400年もあとの絵ですからね・・・

この絵で注目していただきたいのは、大聖堂の異様な大きさです。

領主の城よりも大きいですね。教会の力の凄さを感じます。

日本では、司教様がいる教会をカテドラルといいますので、

文中でも、カテドラルとしていますが、ドイツ語では、

ミュンスターといいます。同じ名前の都市もありますね。

 

司教は司祭を束ねている高位聖職者です。

教区ごとに置かれます。東京ですと東京教区に

司教様がいます。

 

さて、フライブルクは、現在は、ドイツの環境先進都市として有名です。

 

さて、第1話ですが、

最初にごめんなさい。登場人物名が2回改名されております。

最初にでてくる騎士ですが、ミカエル→リウドルフ→オルドルフと

変遷を経て・・・すみません。手違いでした。

 

あと、告白します。騎士オルドルフの鎧なのですが、

時代が違います。数百年は先取りしています。

 

ファンタジーなので、と思っていたのですが、よく考えると、

この部分は時代考証が必要なんですよね。

転移してしまってからなら、何でもありかもしれませんが・・・

 

実際ブリガンダインもちょっと実際よりも早く登場させています。

兜もそうですね。バケツ型をすこし早く出してしまいました。

 

【車輪刑】

 これはエグイですよ。手足を折って、柱の上に設置された

車輪の上に縛り付けて晒し者にするんです。

ご興味のある方は、『刑吏の社会史』阿部謹也先生著

中公新書518 がお勧めです。

 

中世の絵には時々出てきますね。本当に刑は残虐なものが多いです。

 

【サンティフィラ】

これは私がつけた架空の都市名です。都市というより島なんです。

ピーンと来る人いますよね。地中海では、一夜にして

消えてしまった島などの伝説もあります。

このあたりを調べてみると面白いですよ。

 

アマルフィ

これは、今でもある都市です。

ベネチアと並ぶ海運商業都市です。

アマルフィは南のほうなので、出させそうにないですが、

ベネチアなら、小説に出せそうですね。

悪魔を手玉にとるような狡猾な商人が描けそうです。

そんなことを言うと怒られてしまいますね。

ベネチアは美しい都市です。一度行くと帰りたくなくなりますよ。

 

【ドミニク】

二人の主人公の一人です。

話がややこしくなるので、スピンオフにしたら、

行進できなくなってしまいました。

結構、話を書いているので、ぼちぼち出しますね。

ドミニクがこちら側の世界で、ミヒャエルがあちら側の世界です。

 

ドミニクというのは修道名です。

修道士になると、本名は捨てます。名付けられるんですよ。

坊さんの得度名みたいなものでしょうね。

 

すこし長くなりましたので、次回に2話の分と共に

解説を書きます。

 

よろしくお願いします。

 

ウィンフリート

 

 

 

 

 

 

ブリガンダイン

中学、高校とレッドストーンに嵌ってました。

 

私は戦うのが苦手で、選んだ職が ビショップでした。なついな・・・殆ど課金できなかったですよ。絨毯がないんで、走ってばかりでしたけど。楽しかったです。

 

なかなかレベル上げられなかったですよ・・・育て方もわかってなかったので。

知識で天使としても使うのか、殴りBISにするのか、支援BISにするのか・・・

でも、内容より、見た目が大事で・・・

最初に欲しかった防具がブリガンでした。

当時のギルドには本当にお世話になりました。狩りに連れて行ってもらったり、

レベル上げしてもらったり。アンデッドに効くターンアンデッドとか教えてもらったりしました。みんな元気かな・・・

 

リアルでは、ブリガンダインは、12世紀の終わりごろに出てきた防具だそうです。

ゲリー・エンブルトンの「中世のミリタリーコスチューム」で復刻したブリガンダインの写真を載せています。この本は日本語訳も出ています。

日本語版は多分これです↓。私のは英語版です。そのほうが安いんですよ。

中世兵士の服装

中世兵士の服装

 

 私の本と表紙の写真が異なるのですが、中身は同じようです。

憧れのブリガンは Coat of Platesという名前です。中に鉄板が仕込まれているので、結構効果があったでしょうね。布地に鋲で留めているので、長い闘いになると、破れちゃうような気がしないでもないです。

 

このあと、プレートメールになっていくわけですね。そして鉄砲が出てきて、更に西洋では部分鎧が改良されて・・・徳川家康が着ていた部分鎧は、いくつもの鉄砲の球が当たった跡があり、鎧を着ていなかったら何回も死んでいたといわれてるそうですよ。

 

確か8回だったような・・・ご存じの方がいらしたらコメントお願いします。

 

時代劇でしたけど、織田信長が、鉄砲で南蛮胴を打たせて、弾が通らないことを確認して喜んでいたという話を聞いたことがありますが、私は西洋史属性なので、わかりません・・・( ゚Д゚)

 

刀剣乱舞とか割と好きですが、ヘタリアのほうが好きですからね。<(`^´)>

 

ブリガンダインからフルプレートまでまだまだですね・・・14世紀まであと少しです。

 

ウィンフリート

 

 

西洋中世関連のブログはじめました

まぁ、大層なタイトルになってしまいましたが、

まず、記述に関する、私の立ち位置を明確にしておかないとですね。

 

いわゆる学術的なブログではありません。

私は戦闘が好きなわけでもありません。

 

自分のWeb小説からこぼれたようなネタを書きたいなと思っています。

で、宣伝。あ、私はアマで趣味で描いています。

これが なろうのアドレスです。

https://t.co/QKqpwhEODh?amp=1

 

ツイッターはウィンフリートで検索してみてくださいね。

 

記念すべき、第1回ブログの内容はどうしよう・・・

 

歴史考証のむずかしさでしょうか。

圧倒的に検証のための資料が不足しています。いかに自分が歴史的な事実を知らないのか茫然とします。まず、南ドイツを舞台としているのに、ドイツ語が全くわかりません。大学ではフランス語選択でした。その割には無理やり原語を登場させています。

 

冷や汗ものです。いや噴飯ものかな・・・失笑を敢えて・・・

 

でも、最近、鬼に金棒的な本を手にいれました。これですこれ。

 

創作者のためのドイツ語ネーミング辞典 ドイツの伝説から人名、文化まで

創作者のためのドイツ語ネーミング辞典 ドイツの伝説から人名、文化まで

  • 作者:伸井 太一
  • 発売日: 2019/05/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 あまりに秀逸で便利なので、なるべく使わないようにしています。え?

実は、読む一語一語が着想をもたらすので、妄想がすぐにスタートしてしまう。やばいです。

 

あと、小説はファンタジーでありながら、軸足を歴史に置いているので、歴史書が必要です。でも、大した歴史書を持っていません。最初の頃は、高校で配られた、山川の世界史教科書と、カラー年表みたいな資料集だけでやっていました。

 

その後、西洋中世史の巨人、故阿部謹也先生の本をいくつか手に入れました。

かなり使ってます。とくにこれですね。

 

私は歴史は専門ではないので、現在の学会での阿部先生の位置がわからないのですが、ストーリーには必要不可欠だと感じております。

 

さて、とりま、今日はここまでにします。できれば、小説の展開に合わせて色々お話したり、文献紹介ができればと思います。

 

ではでは、グリュースゴット!

あなたに神の御加護がありますように。